ドラッグストア トリッパー! :森井ユカ著のレビューです。
「しびん」もお洒落!ヨーロッパのドラッグストア事情
仕事のあとに気分転換も兼ねて行く場所として頻度が高いのがPLAZAなどの雑貨や化粧品関係の売っているお店なんですが、その楽しみのひとつは輸入品のパッケージを見ることだったりします。
見慣れないせいもあるのか、どれも色合いやデザインが魅力的でついつい手に取ってしまいます。自分には必要のないものが大半なんですけど見ているだけで楽しい世界。
本書はヨーロッパ4国のドラッグストアを筆者の森井さんが巡り、可愛いデザインの商品と各国のドラッグストア事情を紹介。
スウェーデン、フィンランド、フランス、イギリスと順番に綺麗な写真とともにワクワクする商品が並びます。
全体的に日本の商品と違いシンプルなデザインのものが多いといった印象。また、タブレットなどはお菓子と間違えそうなほど、なんか美味しそうなんです。頭痛薬やビタミン剤などは、錠剤よりも水に溶かして飲むタイプが人気なのだそうです。
私が最も興味を持ったのは「しびん」。
スエウェーデンの人が見ればすぐに「しびん」と判るそうですが、私にはお洒落な鍋や陶器やバケツに見えます。色も美しいブルー。形も日本のと全然違います。なんでもアウトドアでも使えるもので女性も立ったままでも上手く使えるように設計されているそうです。変な話、IKEAなどの食器コーナーにあれば、知らずに買ってしまう人も出るのではないかと思う一品でした。
また、商品だけではなくあまり見る機会のない病院内部の写真も良かったです。
カフェのようなインテリア、思わず長居してしまいそうな雰囲気です。また病院側の患者への配慮など、目からうろこでした。
そういえば、各国の「救急箱」なんていうのもありました。家に備えておくものですが、たいていの国はセット商品ですが、フランスはというと、掲載がありません。なぜなら…
「自分で好きなものを選べばいいんだから、セットにする必要なんてないんじゃないかな。はじめからセットになっているなんてつまらないよ。」
と、いかにもフランス人だなぁ。
そんなちょっとした話をはさみつつ、写真集を見る感覚で読める本。雑貨好き、ドラッグストア好きの方には楽しいと思いますよ。