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【感想・あらすじ・レビュー】赤いペン (文学の森):澤井美穂

 

 

 赤いペン (文学の森):澤井美穂著のレビューです。

赤いペン (文学の森)

赤いペン (文学の森)

  • 作者:澤井 美穂
  • 発売日: 2015/02/07
  • メディア: 単行本
 

 

人間に何かを書かせて、消える赤いペン

 

表紙の女の子の表情から、怖い本なのか~と思っていたのですが、特にゾクゾクするような話でもなく、どちらかと言うと謎解きかな。昔、言われませんでしたか?赤いペンで名前を書いたらいけないって。意味も解らず慎重になっていた子供時代。だから余計にこの本のタイトルから怖いものを想像しちゃったんですよね。

 

さて、この本の赤いペンとは?夏野は中学二年生の少し引っ込み思案の女の子。彼女の住む町には、人から人へ物語を紡ぎながら旅をするという「赤いペン」の不思議なうわさが広がっていました。

 

ふと現れて、人間に何かを書かせて、消える赤いペン。夏野はその謎を探ろうと、町の文学館へ足を運んでみます。文学館のちはやさんや草刈さんをはじめ、様々な人々の言を辿ってゆくと、意外な人物に辿りつくのです。

 

 

 

ミステリータッチで、どんどん先を急ぎたくなる内容でありますが、この物語のもうひとつの魅力は登場人物がみな個性的で楽しい。見た目は女性の五郎さん。夏野に気があるクラスメートの春山。

 

人々の協力を得ながら、夏野も苦手だった人とのコミュニケーションが滑らかになりはじめる。

 

物語の展開は後半へゆくほど盛り上がる。特に謎の作家の出現で、大きく話は動きはじめます。さて、ペンに隠された秘密とは・・・。

 

本作は「ちゅうでん児童文学賞」の大賞作品だそうです。作者の澤井さんご自身、半透明のきれいな赤いペンを手に入れ、そこから、このペンを主人公にした話を書こうと思ったらしいのです。

 

まさに、赤いペンに物語を書かされたのですね。このペンがこれからもたくさん良書を生んでくれますようにと、次も期待しております。

 

赤いペン (文学の森)