可笑しな家 黒崎敏&ビーチテラス著のレビューです。
他にはない、まさにオンリーワンの家ばかり
住んでみたい家と、入ってみてみたい家とはちょっと違う。
この本は、後者。どこにあるの?誰が建てて、どんな人が住んでいるの?
ちょっと、一度は中に入ってみたいなぁ~。
けど、自分が住むのはちょっと…。なんて家を世界から60軒ほど集めて来た写真集です。他にはないまさにオンリーワンの家ばかりです。
水に浮いていたり、崖に潜んだり、宙に浮いていたり、土で固めていたり…と、自然と共存している建物があったり、「蝶の家」「靴の家」「キュービックハウス」など芸術的なものは見ているだけで好奇心をそそられる。
家の写真と構造などがメインなんのですが、「神のお告げで樹上30年」というインドネシアのマドゥラ島に暮らす60代の男性の話など、読む部分でもしっかり驚かせてもらった。
建物だけでなく、住んでいる人々をも想像する愉しさ
自然のど真ん中に建っていて、ご近所さんもあまりなさそうな場所に見える家が多く、どうやって買い物したりしているんだろう?など、あれこれ心配のタネは尽きないのではあるけれど…まぁ、それはそれとして楽しめました。
UFOハウス、タコ壺の家、バンブーマンション、ヤドカリ岩屋、鏡面ガラスの家等々、楳図かずおさんの「まことハウス」なんてまだまだ普通と思わされる家ばかり。
興味のある方は是非、本の中で世界の珍しいお家巡りはいかがでしょうか。
私個人は、この中ではわりと平凡でしたが、モダン・ゲルの写真に心を奪われました。
砂漠と美しいゲルがとても印象的な一枚でした。