うずまきぐ~るぐる 

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【レビュー】なんたってドーナツ ─美味しくて不思議な41の話

 

なんたってドーナツ 早川茉莉編集のレビューです。

 

なんたってドーナツ: 美味しくて不思議な41の話 (ちくま文庫)

なんたってドーナツ: 美味しくて不思議な41の話 (ちくま文庫)

 

 

やっぱり手作りドーナツと言えば家で作るドーナツ!

 

ドーナツにまつわるアンソロジー。
甘いお話にドーナツを買いに走りそうな気持ちを抑えるのが結構大変な本です。

 

この本を読んでいて圧倒的に多かったのが、市販のドーナツではなく、お母さんと作った、またはお母さんが作ってくれたドーナツの思い出話。

 

やっぱりなぁ・・・ドーナツと言えば、作ると食べるがセットになった思い出込みの「味」が一番なんですよねぇ。

 

ドーナツを作るという掛け声からはじまり、粉をまき散らかしながら形を整え、油で揚げ、浮き上がって来るドーナツに徐々に高まる興奮。白い砂糖をかけて、さぁ!これら一連の流れにどれだけ心が躍ったことか・・・。

 

ドーナツはノスタルジーお菓子部門NO.1だ!・・・と思うのだ。

チェーン店で買うドーナツとはなにか別物と感じる手作りドーナツの話は自分の思い出と、ついつい重ね合わせて読んでしまいます。

 

 

 

41編のドーナツを味わい尽くす

 

本書で一番印象的だった話は、松浦弥太郎氏のテンダーロインの「ヴェローナ・ホテル」。

 

マフィアが出てくるドーナツの話!?は、最後の一行まで、心にじんわり響いてくるものがある。毎朝ロビーで宿泊客に配られるドーナツはどんな味なんだろう?いつか食べてみたいものです。

 

そのほか、ドーナツの穴を食べるなど、思わずニヤッとしてしまうものまで、どんどん広がるドーナツの世界に魅了されっぱなしのまま読了。

 

珈琲とドーナツ、誰か急いで持って来て!
・・・そんな切迫した気持ちになるのであった。